2009.12.17
ベンチャーの経営者が名経営者になるために何が必要か。
人材、運、環境と様々あるが、重要な要素はそういう要素に対して向きあう姿勢ではないか。仕事柄若手のベンチャー企業の経営者と接することが多い。そして、大体、同じような印象を受ける。それは、その経営者の外面的なものを含んだ印象である、どういう印象か。結論から言うと、皆、同じように見えるのである。ビジネスカジュアル、ノーネクタイ、短めのヘアー、ちょいワル。兎に角、似ているのである。まあ、外見だけ似ているのであれば、まだ良い。内面も、非常に似通った印象であり、区別を付け辛い。良い意味で、流行なのかもしれないが、今の流行に皆が合わせているために、逆に、個性がなくなってきている感がある。個性を出すということは、変に、尖っていることではないし、その人それぞれがあって良いと思うのだが。
少し、話が脱線しかけているので、修正しよう。では、なぜ、向き合う姿勢が必要なのか。ベンチャー企業経営者は、勿論、自身で事業を立ち上げ、拡大してきた自負や自信がある。自信は必要なのであるが、これが、過信となり、自分以外の者の意見を受け付けない方向に行くと問題が発生する。そして、大抵のベンチャー企業家がここで失敗している。
逆に、周囲の意見に真摯に受け止め、自分に足りない部分や苦手な役割は積極的に部下にエンパワーメントすることができるようであれば、更に、事業が成長していく可能性が高い。また、そういう人の意見を受け入れる経営者には、優秀な人材が集まってくる。逆に、人の意見を受け入れない経営者にはイエスマンしか残らなくなる。良き姿勢は良き協力者や支援者を呼び込み、悪しき姿勢は偽善者を育てる、所以である。
そういう点から、成長していくベンチャー企業に必要な人材は、優秀な営業マン、卓越したアイデアマンも必要であるが、それ以上に必要な人材は、経営の視点から企業のキャッシュフローをコントロールできる経理の人材であろう。