Column コラム
新しく社会人になる君へ
2010.4.1

夢のある仕事がしたい。
社会に役立つサービスを提供したい。
環境に良い製品を作りたい。
仕事で成功したい。
ベンチャー企業を立ち上げたい。

会社には成功した先人がいる。そういう先人を見習い、君もそういう人になってみたい、そういう場に身をおけばそういう風になれる、という思いで入社してきた。

しかし、上手くは行かない。
君は先人ではない、先人は経験を積み、自分のやり方を見つけ出した筈だ。
最初は、全体の中の一工程を担当することで良い、単純作業でも良い。
仕事を行いながら経験を積んで行こう、経験を積み重ねて、君なりのやり方を見つけて行こう。
失敗もする、ミスもする、しかし、焦る必要はない。
失敗やミスは先人のやり方を学ぶための費用と思えばいい。
先人もそうして自分のやり方を身に付けていった筈だ。

基本を大事にしよう。
いきなり応用はできない。基本があっての応用の筈だ。基本が身についてないと、迷ったとき、ミスをしたとき、間違いを起こしたとき、何が問題なのか、どこが悪かったのか判断することができない。
応用とは基本の上に成り立つ経験知の筈だ。

君のしたいこと、出来ることに集中しよう。
君の持つ知識や能力で、今、出来ることに集中しよう。
能力以上、知識以上のことに意識を集めてもストレスになるだけだ。
したいこと、出来ることの中からも新しい経験がある筈だ。

夢を描こう。
基本と経験と能力というキャンバスに夢を描こう。
思い描いた夢があれば、チャンスが必ずやってくる。慌てる必要はない。
その時に向け、スタートラインに、今、君は立ったばかりだ。