2010.4.19
火山の噴火や地震という自然災害のニュースが絶えない。
ヨーロッパが大変なことになっている。アイスランドの火山の噴火によって、火山灰がヨーロッパの空を覆って、飛行機が飛べなくなっている。このため、ヒースロー、ドゴール、フランクフルト・・等々ヨーロッパの主たるハブ空港の機能がマヒした状態が続いている。アジアに目を向けると、中国では大きな地震が発生。1000人を超える死者が出ているようだ。最近、自然災害による記事を目にすることが多い。数年前までは、これほど発生していただろうか。まさに、地球が悲鳴を上げている。
14日午前に発生した中国青海省の地震では、既に死者1700人を超え、負傷者は12000人を超えている。更に、青海省が高地のため救援活動も困難を極めているとのこと。災害発生の都度、痛ましいのは、このような多数の死者と負傷者のニュースだ。地震であれば、何千人にも上る死亡者数、負傷者に至っては数えきれない程の人数となる。特に、後進国で発生すると、建物の強度、地震対策の不備等もあり、行方不明者の捜索、負傷者の救出もままならない状況となる。
発生後は、周辺各国から救援物資や救援活動が行われるが、どうも、国によりその対応策はマチマチのようだ。そこで、国連或いは赤十字の中に国際救助隊を設置してはどうだろうか。以前、TVでは、サンダーバードという番組を放送していたが、そのサンダーバードを国際組織として常設する訳だ。戦争が始まると、PKOということで国際平和維持軍が各国の協力のもとで派遣されるように、災害時に備え、各国の協力のもとに組織させる。戦争と違い、災害時の緊急部隊という位置づけなので、各国も協力しやすいのではないか。
地震や台風という自然災害を経験してきた日本は、対策のためのノウハウを持っている筈だ。PKOだと派遣する組織が自衛隊となり憲法論争ににまで発展してくるが、災害救助活動であれば、問題は発生しないのではないか。特に、災害は緊急の対応が迫られることが多い。初期の活動として国家や政治を超えるものとして位置づけるべきであろう。国際貢献が叫ばれる中で、軍事的支援、経済的支援の他に災害時の人道的支援を行っていくことが、日本に求められる国際的支援の一つとなる筈である。