衆院選が終了した。
結果は自民党の圧勝であったが、やはり民主党の迷走がこの結果を招いたのではないかとも思える。
歴史的大勝を受けて発足した民主党政権が、わずか3年程の間にどうしてこのような結果になってしまったのか?
原発や尖閣諸島という突発的問題が発生したとは言え、どうしてそれをバネにしてより信頼できる政党になることができなかったのか?
リーダーは何名も交代したが、やはりリーダーは居てもリーダーシップが皆無だったというのが本質にはある。
3年間の民主党政権の間にリーダーとなった人物を思い出してほしい。
鳩山さん、菅さん、野田さん、影のリーダーとしての小沢さん、いずれも機を見る力が弱く、且、決断できなかった人である。
リーダーという立場の人が皆、その状況に合わせて決断できるとはかぎらないことが、これを見ても理解できる。
日々の仕事は「決断」の連続である。
些細な仕事であろうと、自らの知識と情報をもとに決断して遂行する。結果、ビジネスは全て決断でなりたっていることがわかる。
メンバーあれば、決断することを上司に依存する場合もあるが、トップであればそういうこともできない。トップは自らの責任と権限を以って決断するのである。トップが孤独であるという所以であろう。
リーダーとリーダーシップ。
リーダーが発揮するスキルがリーダーシップだと思ってる人も多いのではないだろうか?
正確にいえば、リーダーが発揮すべき能力がリーダーシップである。リーダーとしての力を持たないリーダーが確実に増えている。
リーダーは決断するための能力を持っていなければならない。
育成の仕事をする人間として、この点は常に気にしなければならないことであることを肝に銘じておきたい。