Column コラム
2014-12-22 進化論
自己成長、自己開発は難しい。
だからどの企業も苦労しているのでしょう。
そういう企業が多いから、教育事業というものが成り立っているのも事実です。

10年先のことは誰も予想は出来ません。
10年前は正しいとされていたことが間違いとされ、修正をせざるを得ないことが生じています。
組織人として間違ったことをやってきた訳ではなく、正しいことをやってきたことを否定されるというのは、辛いことだと思いますが、今までの自分を捨て、いかに新しいことを取り込んでいくのかが、これからの組織人に求められる能力の一つだと思います。

優秀であればあるほど、成功体験を持っているほど、実践していくことは大変だと思います。
しかし、自己変革を行って行かないと、これからは評価されない、生き残れない時代になっていることに早く気がついて欲しいものです。

それにいち早く気付く人もいます。全く気付かない人もいます。気付いてもどうにも出来ない人がいます。気付く人と気付かない人では、気付かない人の方が不幸だと思っていましたが、気付いてもどうにも出来ない人が最も悲惨なのかも知れません。知らないままというのは、ある面幸福なのかもと、最近、思い始めました。

全ての人が気付いて変わって行く人であって欲しいと思っています。
しかしながら、全てがそういう人達ばかりではないということです。変わっていける人であれば幸福ですが、変わっていくことが出来ない人もいることを理解して、どのように対応すべきかを考える時がきているように思えます。

人類は、全員が一律で進化してきた訳ではない筈です。
時代や環境の変化に応じて、適応できるようになった者のみが生き残ってきた訳です。
全員が変わって欲しいと期待はしますが、全員が変わることなどは不可能であり、変われなかった者は淘汰される運命となります。それは、過去の進化の過程が証明しています。

進化論が超長期の期間で人間の進化を捉えたのであれば、それを短期で捉えた時に方向性に相違はないと考えることは自然な流れではないでしょうか。