Column コラム
2013-11-26

今年もいよいよ残すところ1ケ月になろうとしている。

年初に、今年は一体どういう年になるのかと考えながら春を迎え、昨年以上の夏の暑さを感じながら秋が来て、あっと言う間に冬を迎えようとしている。

年齢に重ねたせいなのか、最近は1年が次第に早く感じられるようになってきた。
時は誰にでも平等に刻んでいるが、振り返ると、その刻み方は年齢により、環境により変化していたと感じざるを得ない。

10代の頃、早く大人になって自由な生活を送りたいと思いながらも、その日その日の時間の経過のもどかしさを感じた世代である。
20代、学生から大人になり、時間も自由に使えるように思っていたことが、夢想であったことを痛感させられた世代であった。
30代、家族という新しい生活にも慣れつつも、時間より仕事に追われるていた。まだまだ、Time is moneyの世代だった。
40代、個人的にはこの年代で大きな転機を迎える人もいれば、徐々に安定的な生活スタイルに収まっていく年代である。この年代になって初めて、時間の速さを感じながら生活している人が多いのではないだろうか。
そして50代、この年代は時間がとても貴重である。
その想いがあったから、今年、大学を卒業して30年以上会っていなかった友人に会いに行ったのかもしれない。大学を卒業して、いつかまた会えると思いながら、気付いたら30年が経ってしまっていた。それがこの数年、心のどこかに引っかかっていた。

そういう想いを感じた1年も終わろうとしている。残る1ケ月は悔いが残らないように過ごしたいものである。