2010.3.15
以前から、サービスとして実施している研修効果測定の説明を少し・・・
これは以前の会社の時に利用していたこともあり、独立と同時に、本格的にこのサービスを展開を開始しました。
当時、企業内研修では、まだ、研修の効果を測定するという意識が薄く、受講者の受講後の感想が良ければ良い研修、良くなければ悪い研修という判定基準が中心となってました。更に、その測定方法も、受講者から精緻なアンケートを取得する企業もあれば、簡略化した感想程度で済ませる企業もあり、全体的には濃淡があり、バラバラというのが実態でした。
そういう自分自身も人材開発を担当していながら、研修効果をどのように測定していくのか、具体的な方法は持ちえていないという状況でした。
その中で、行っていたのが、今回紹介する『研修効果測定サービス』になります。このサービスの特徴は、研修毎に設問を設定し、受講者が記入した設問に対する回答文の内容を『言語分析エンジン』で分析し、出てきたキーワードをもとに効果を測定するという方法です。従来の恣意的な測定方法から考えると、180度位異なる方法であり、客観的な測定方法ということになります。
この方法を活用することで、研修を通じて、どういうことを理解し、それをどう活用して行こうと考えているのか、というレベルまでの測定が可能になった訳です。
しかしながら、この手法も研修効果を測定する万能薬という訳ではありません。測定できるのは、ジャック・フィリップスが定義する『レベル3』までであり、『レベル4』以降に関しては、以前、満足の行く方法を提示できているとは言えません。但し、測定方法の考え方と手法については、一定の評価ができると考えています。
ご存知の通り、研修効果の測定は大きなテーマであり、全ての課題を解決できる訳ではありませんが、皆様の部署で、このサービスの特徴を活かして、効果測定のための方策の一つになれればと思っています。
添付資料は、2007年3月 Business Reserachに掲載されたものです。ご参考まで・・