横浜ベイスターズの身売り話が今年も再燃している。
昨年も同様な話はあった。昨年は、家電量販店の「コジマ」や「住生活グループ」が候補として名前が挙がっていたが、結局、流れることになってしまった。(その影響かはわからないが、今年も、ダントツの最下位)
最近のニュースでも同じように身売りの話がでているようだ。
今年は、SNSや携帯ゲームを開発・販売する「DeNa」が候補としてあがっている。
気になるのは、その話を聞いた読売の渡部会長が、「本当は松下とかソニーとは日立とか、ああいう安定した一流企業が球団を持ってくれうのが一番望ましいんだが。そうでなけりゃ、朝日新聞だよ」ということを言ったとか言わないとか....確かに、名前があがった企業は一流企業だが、スポーツは企業所有という時代ではないはず。DeNaもかなりの売上規模だし、成長性を考えると過去の一流企業以上と思われるが。
それがダメなら朝日新聞というのも古い世代の考え。
球団を持てば、親会社である新聞社で沢山の記事を取り上げることもできるし、記事を通じて球団のファンが増える、という昔ながらの考えからだろうというのが気に入らない。
パリーグを見てみると、ソフトバンク、楽天というベンチャーから立ち上げた企業が球団経営を担っている。ソフトバンクに至っては、昨年、今年とリーグ優勝を果たしている。楽天も星野監督を向かえ、CS進出を狙えるところまで、チーム力が向上してきた。
人気のセ、実力のパと言われて久しいが、もはや死後になっている。
意識の変革というのは難しい。
従来の勝ちパターンで美味しい汁を味わっているがために、社会の変化・顧客の声を見過ごしてしまっている。新しい血を入れても、全体が変わるには時間がかかるが、入れていかなければ変革はおきない。待っていても昔には戻れないのである。
老害といってしまえばそれまでだが、伝承すべき技術を熟練者から学ぶことは大切だ。しかし、学んだ技術を新しい環境の中でより高めていくことがこれからは重要ではないか。
プロ野球以外プロスポーツと呼ばれる競技がなかった時代ではない。
サッカー等野球以外でもプロスポーツと呼ばれる競技が沢山行われている。
それらのスポーツは、日本のみならず世界を相手にすることもあり、グローバルな活躍が期待されている。
野球とベースボールの違いと言われるが、実は、革新を受け入れる柔軟性、他社と共存する親和性の少なさがその違いではないだろうか。