Column コラム
キャメル・ヤマモトさん
2010.3.11

先週、キャメル・ヤマモトさんにお会いしました。

何年前になるでしょうか。以前の会社に勤めている時にお会いして以来ですので、最低でも6年振り位だと思います。ヤマモトさんは、やや長髪になっていましたが、それ以外は変わっていませんでした。(頭の回転は、やはり速い!)

そもそも、今回、ヤマモトさんに会うキッカケは、私が常任理事になっている『人材育成学会』で研究会を行うに際してのテーマについて、いろいろヒントを貰おうと考えていたことがキッカケです。

企業の業績が低迷する中、仕事を通じて、いろいろな企業の方にお会いします。その中で、次の業績回復期には何がキーワードになるのかというと、『グローバル』だということは間違いないと考えていました。それは、単純な国際化ということではなく、ましてや90年代の擬似グローバルでもありません。真の意味の『グローバル化』をしていかないと企業は勝ち残れない状況になってくると思っていました。日頃からそれは何故か・・・・と考えながら、ヤマモトさんにお会いしたという訳です。
勿論、人材育成学会研究会のテーマがピックアップできればという希望はありましたが、話の流れからどうなることかわかりませんので、あまり期待をしてはいけないという気持ちでした。

予定外は、"まぁ、何と言うことでしょう"、我が家の長男が"同席したい"、"ヤマモトさんの話が聞きたい"というのです。詳しく聞いたところ、本やブログを読んでいるということ・・・どうやら本気のようなので、ヤマモトさんに了解をとり、3人で食事ということになりました。

場所は、柄にもない原宿。どうしてって、ヤマモトさんの希望の関東風のおでん屋さんが、そこにしかなかったという単純な理由です。数少ない関東風のおでん屋は美味しかった。ちなみにお店の名前は『藤乃』さんです。

3人で話した内容は、長男もいましたので、大学の話から始まり、グローバルの話まで。中国、インド、韓国、台湾等々日本が競争していななければならない国のことを聞きながら、やはり、キーワードは『グローバル』だなと確信をしました。

賃金格差の増大、低所得者層の増加、GDPの縮小等々、もう日本だけの中では、20世紀には実現できた総需要を回復するのは無理だと思います。よって、企業は新興国、発展途上の国に出て行って、商売をしていかなければならない。日本のデパートが売れない・・・当然です。以前の購買力が回復することはないのですから、以前と同じ商品を陳列しても、消費者は購入できない。ユニクロやH&Mに自然と顧客が流れる、当然の帰結でしょう。

このように考えていたことが、ヤマモトさんと話していて、『グローバル』化がすぐ目の前に迫っていることを実感させられました。

それと、もう一つ。グローバル化の話をする時、どうしても出てくることが言葉の問題です。具体的には共通言語としての英語の問題が避けて通れない。一般論として、英語が出来ても、思考力がない者は使えないとか、経験がない者は成果を出せない等々言われていますが、ヤマモトさん曰く、『そうは言っても、英語を話せる、話せないというのが高いハードルになってくるのが現実の問題』ということのようです。事実、中国、韓国、インド、台湾のビジネスエリートにとっては、英語を話すことは普通のことのようです。

長男も勉強になったようで、これから社会に出て行く際に、どう考えていく必要があるのか参考にしたいと言っておりました。そういう話をしながら、あっという間の3時間でしたが、また定期的に飲み会を企画したいと思わせるような面白い人、それが「ヤマモトさん」でした