2010.2.11
朝青龍が引退をしてしまった・・・
最近のトップニュースに朝青龍の引退がある。
確か、引退の日の朝の会見では「引退はしない、横綱を続ける」ようなことを言っていたと思うが、午後の会見では、一転、「引退します」ということで、あっさり引退してしまった。その間に、横綱審議会に呼ばれ、全員から引退を勧告されたことがキッカケようであるが、若干、遅きに失したという感じがする。いろいろゴタゴタが続いて、先日の暴力事件疑惑。警察も出動しようかという状況の中での引退劇となった訳です。
まぁ、引退は仕方ない。これだけ、世論が引退に傾いてきたのであれば、土俵に上がっても勝っても、負けても、本人のためにはならないということでしょう。引退は仕方ない・・・・
でも、何が原因でこういう結果に至ったか、当然、本人の素行の悪さもある、酒癖や悪態等々あると思うが、原因のかなりの部分は高砂親方や相撲協会にあるのではないだろうか?
親方と言えば、企業で言うと正に「上司」。その上司が、新人として入ってきた朝青龍をどうして指導しなかったのか、素行や酒癖等は若い時期からわかっていた筈で、それを指導できなかったのは、親方としての能力を問われても仕方ない状況である。モンゴルから日本に来て、慣習や礼儀も良く分からない中で、相撲界に入ってきた訳だから、親方が本当の親として、先輩として、色々な面で指導していかないとダメな筈である。もちろん、どこかの部屋みたいに、死亡事件を起こしては何にもならないが、指導しないというのも、大いに反省すべきである。
上司は部下を選べるが、部下は上司を選べない。相撲界はどうかわからないが、少なくとも、朝青龍が相撲界に入ってきたときには、親方は選ぶことができなかった訳だから、親方の責任は大きいと思う。この点は企業も相撲も同じである。
相撲協会も、朝青龍引退後に親方の2階級降格を発表したが、それもどうなんだろうと首をかしげる点が多い。親方の指導法が不十分と考えたなら、協会として、警告を発するというようなことをしても良かったんじゃないだろうか。引退後に親方を処罰するというのは、親方のモチベーションもダウンしてしまう。
明文化されていない古い慣習の世界にも、キチンとしたルールの制定が望まれる。