Column コラム
2011-10-07

落合・中日がセ・リーグの首位に立った。

9月に退任が発表された。その後、勝利を重ねての首位奪取である。
パ・リーグで同じく退任が発表された梨田監督のその後とは大きな差がでている。
どうしてか?
組織の長として、過去の結果を否定されての退任劇である。正直、腐っても仕方のないケースであるのに。

野球は監督がするのではなく選手がする。
監督はそのために必要な方針と指示を出すだけである。
監督として8年間にわたってチームを預かっていることもあり、落合監督の野球観が十分浸透してきたということだろうか。
今期の優勝を目指し監督も選手も勝負に徹することが、最後の花道と考えているのだろうか。

プロ野球における監督の位置づけを明確に理解していないこともあり、今回の一連の結果には非常に不思議さを感じてしまう。

選手は監督の退任に対して、チームとして動揺も見せず、試合を行っている。監督に花道をという思いはあるだろうが、その思いを外に出す選手は誰もいない。
日々の試合で全力を尽くしているだけである。

この中日というチーム。
監督も本当のプロ、選手も本当のプロなのだろう。
観客を増やすことも仕事かも知れない、試合後記者相手に面白い話をインタビューで話すことも仕事かもしれない。
客商売であるがために、こういう対応をプロの仕事なんだと思っていた。

しかし、落合・中日を見ていて、本当のプロとは・・・・を考えさせられた。
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