ようやく雪の影響も無くなってきたようです。
2月にこんなに雪が降ったのは久しぶりではないでしょうか。
今回の雪は、特に長野や山梨と言った余り雪が積もらないエリアにも積もったことが特徴的です。
山梨や長野にお住まいの方、或いはその時期にその地域にいらした方にとっては大変な目にあうことになりました。道路は寸断されるし、鉄道も雪でストップする大変な状況でした。
そのような混乱の中で、リアルアンパンマンの記事が目につきました。
それは、中央自動車道の談合坂SAでの出来事です。雪の影響で動けなくなり、食べるものもない中で、山崎パンのドライバーが無料でパンを配布したという記事です。たかが菓子パンかも知れませんが、その配布の判断をドライバーが行えるという社風に非常に感銘を受けました。
会社という組織の中に入ると、どうしても組織の利益の追求が第一になり、会社の製品を売って利益を出すことが、とても重要なこととして教えられます。それは大企業であっても、中小企業であっても同じことです。そういう中で、自社の製品を無料で配布するということの判断が現場のドライバーに委ねられているということは本当に凄いことだと思います。
どうしてもこういう判断をする際には、自分の判断が間違っていて後で注意されたり、どうしてそういうことをしたのか追求されることもあり、現場レベルでは判断をしづらいケースが多いのです。
今回の山崎パンの場合は、そういう判断を現場のドライバーに任せて、その判断を最優先している社風が素晴らしい点です。たまたま、今回の場合はこういう判断をしたというのでなく、常にそう判断しなさい、そう判断したことで処罰されることはない、という風土が根付いていることが良くわかります。
コミットメント、エンゲージメント、色々な言葉で表現することはできるとおもいますが、経営戦略、経営方針がこのような形で一般従業員まで浸透している企業というのは、組織としても高いレベルにあると言えるのではないでしょうか。