Column コラム
1Q84
2010.4.18

1Q84のBook3が発刊されました。4月16日です。

Book1、Book2に関しては、あまり興味も湧かず、特に読みたいとも思っていませんでした。Book1、2合計で200万部以上の売行き。大ベストセラー・・という報道にも気にもならず、購入もしていませんでした。前評判は非常に高かったのですが、村上春樹ですので、ショートストーリーと勝手に想像し、読もうという気になれなかったのが正直な気持ちです。

ところがです。家内がBook1、2を購入し、密かに読んでいたのです。それも、かなり面白いという感想を持って。家内の読書傾向は村上春樹とは違う筈ですが、読んでいたというのは、まさに小説よりも奇なりというところでしょうか。読み終わった本を何気なく手に取り、読み始めると、これが結構面白い。村上春樹ってこんなに面白い作家だったっけ、と錯覚させる程の面白さです。すっかり、『1Q84』の虜になっていました。

ストーリーは、2人の主人公を取り巻く出来事を中心に、それが交互に書かれています。最初、まったく関係ないと思われていた2人が、実は、小学生からの知り合いで、お互いに惹かれあって、その想いは今でも、尚、強く持ち続けている、という設定です。その2人に、カルト教団や父親、謎の美少女、小説の編集者やらが絡んできて、話は展開していくといったストーリーです。
読み始めは、サスペンス調(?)と思っていましたが、Book2を読み終わった時点では、2人の主人公のラブストーリー。勿論、2人が生きてきた過去は純愛とは程遠い経験をしているのですが、それだけに、お互いの想いの強さが残る内容になっています。ストーリーの中には、まだまだ位置づけが不明なものもあります。リトルピープル、フカエリ等々Book3の中では、新たな展開が期待されます。

そういう期待の中で発売されたBook3です。初版50万部、発売前に既に20万部増刷の計70万部ということで、またまた、ベストセラーは間違いないようです。テレビでも、16日午前0時に発売ということで、深夜に並んで購入している人の映像が流れていました。早速、土曜日に会社の近くの書店に行きましたが、「売り切れ」、次回入荷予定は「4月下旬」ということです。低迷の続く出版業界、「1Q84]が出版業界、更に日本経済全体の復活のキッカケになれば・・我が家も1冊分貢献します。