2011.8.4
今日の日経新聞に、三菱と日立の経営統合の記事がトップで掲載されていた。
いきなりでサプライズというのはこれを指すのだろう。
以前、勤務していた日立キャピタルに入社した際に、三菱は「殿様」、日立は「野武士」という表現で、組織・風土の違いの説明を受けた記憶がある。
それが30年後には、経営統合という話である。このまますんなりと経営統合まで行くのかは不明であるが、火のない所にケムリは立たない例えがあるように、そういう動きは必ずどこかで起こっている筈である。それが見えてくるまでに、少し時間が必要かも知れない。
それから、双方の会社共山の系列企業を有しており、親会社の投合が系列会社の事業にも大きく影響を受けてくるのは必死であろう。
今回は、社会インフラ事業の統合という点が大きな命題となっており、まずは、その点での投合を急ぎ、その後、その他の事業の整理・再編ということになるのではなかろうか。
いままでの投合は、どちからというと業界で下位の会社が経営統合し、より上位の会社に対して優位性を発揮していこうとするケースが多かったが、その点でも今回の統合はケースが異なる。
双方共に、業界のトップクラスであり、単独で仕事をしていくことで、当面は何ら問題はないと思える。
しかしである。時代はそれを許してくれなかったのだろう。例え日本の中でトップでも、グローバルな世界ではそうではなく、売上を拡大していくことが難しかったのであろう。
まだ、すんなりと行くとは思えない点もあるため、暫くは様子見をしていくことにする。