Column コラム
2011-09-26

中日落合監督が今季限りで退任する。

今年も終盤に来て、2位をキープし、首位ヤクルトとペナントレース争いを行っている。その最中の監督退任ニュースであり、非常に驚きを持って記事を読んでみた。

落合監督になってからの中日の成績-
昨季までの7シーズンでセ・リーグ1位3回、2位3回、3位1回の抜群の成績-
2007年シーズン2位からクライマックスシリーズを勝ち抜き日本シリーズに進出-
日本シリーズでは日本ハムを破り日本一に-

成績ならば、問題なく来期も継続して監督でもおかしくはない。
但し、成績は抜群である半面、
監督自身の高額年俸もあり、在籍期間中黒字収支は1度もない-
野球そのものに面白みがない-
入場者数が増えていない-
メディアへの対応する機会が少ない-
等々のことも言われている。

この状態、企業のトップに当てはめて考えてみるとどうだろうか?
売上は拡大しているが収益は伸びていない-
新しい商品が出ない-
顧客が増えていない-
ブランド作りが行われていない-
という状態ではないだろうか。

将来に向けて会社を伸ばしていこうとする戦略が見えないとなると、トップとして、例え売上を伸ばしているからと言っても好ましい経営者とは言えない。
経営者であれば、、「暗黙の了解」や「結果を見てくれ」方式ではなく、組織の内外にこれからの会社の方向性を常に示していくことが必要である。言い換えると、マネジメントもでき、リーダーシップも発揮できる経営者が望まれる時代になっているとも言える。

プロ野球の世界も、どうやらマネジメントもでき、リーダーシップも発揮できるリーダーが望まれている気がする。会社は違うと言ってしまえば、それで終わってしまうが、8年間も監督を務めているとどうしても自分の色がついてしまう。選手やプレーにも好みが出てくるだろうし、それが長く続くとマンネリにもなってくる。マンネリというのは、まさに現状維持と同じで意味であり、そこから変化や革新につながることはない。

これまでの落合監督がマネジメント型であったとすると、次期の監督はリーダーシップも発揮できる人物のはず・・・来季の中日に期待したい・・・・