2010.4.8
将来の職業として何を考えているのか、クラレが子供と親の双方の視点から調査した結果がでた。
まず、今年小学校に入学する男の子は、12年連続でスポーツ選手(30.1%)が1位となった。
そのスポーツ選手の中では、サッカー選手(49.5%)と野球選手(31.4%)が目立つ数値だ。昨年は、WBCが開催され、今年はワールドカップが開催されるので、この傾向は理解できる。これからいろいろなことにチャレンジするであろう新1年生。この想いは、是非、持ち続けてほしい。
片や、親の意見には現実味が出てくる。男の子に就かせたい職業は、公務員(19.0%)がトップ。昨年1位のスポーツ選手を抜き、トップの座に返り咲いたという訳だ。これは、昨今の安定志向、経済環境の面を考えると当然の結果かも知れない。
女の子の場合は、パン・ケーキ・お菓子屋(29.6%)がトップ、次いで花屋(11.5%)となった。12年連続同じ結果である。女の子は、年齢層での嗜好や好みが出ている。
その親の意見は、看護師が13年連続トップ。資格や技能を生かせる職業に就いてほしいという想いの結果であろう。
新しく小学校に入学する子供は、皆、大きな夢を持って入ってくる。大人はその夢を実現するにはどうするのか、どうサポートするのかという姿勢が大事だ。勉強の大切さや運動の意味をしっかり理解させ、将来に生かすことが大切だ。大人は、点数や評価のみで子供を見てしまいがちになるが、学ぶ意義をしっかりと教えていこう。
「ゆとり教育」が見直され、新学習指導要領が前倒しで実施される。「ゆとり教育」は賛成だが、単に"時間の削減"、"学習範囲の縮小"、だけだったのでは。せっかくできた時間という「ゆとり」が、学校外のスクールや塾に消費されただけである。「与えられた時間は自由に使っていい」と言われても何も行動に繋がらないのと同じで、ゆとり教育の意義を伝えきれていないことが、ゆとり教育の失敗に終わった原因ではないか。
新しい学習指導要領のもとで入学する新1年生。夢に描いた将来の職業に就くため、何をこれから学んでいくのであろうか・・・・・・