今年もあっという間に6月になってしまいました。特に今年は自分の会社にも色々な事が起こっていますので、あまり気を休める暇がありません。
一昨年からスタートしたアベノミクス効果により、企業の業績は回復してきていますが、それが中小の企業まで波及してきているかというとそれ程でもないと考えています。
では、なぜそうなのか?
やはり、企業の節約意識は相変わらずだからです。景気が回復して企業の業績が上向いても、経費節減の意識は今まで以上のように思えます。
必要なものにはより多くの費用を掛けて実施しますが、それ以外ものに対して、従来からの考え方で費用を掛けてきてはいません。人材開発の分野では、依然としてグローバルという言葉の元に全てが括られていて、細部まで定義されているようには思えます。
グローバルという言葉は全てを隠してしまう魔法の言葉なのでしょうか。
経営の視点、経営者の視点から求められる人材スキルをグローバル研修という魔法の言葉で解決しようとしているとしか思えない部分もあります。
正に、人材開発のブラックホールのようです。何でも飲み込んでしまう、あのブラックホールです。
企業の担当者をこのブラックホールから助け出し、もう一度、問題の定義からスタートさせるには、まだまだ時間がかかるように思えて仕方ありません。