2010.8.18
円高が企業業績、ひいては雇用市場に大きな影響を与える。
10年上期ようやく企業の業績が上向いてきたと思っていたが、どうやらそう上手く行きそうにない雰囲気となってきた。勿論、その要因の一つが円高である。
日本企業の海外での売上比率が拡大するにつれて、円高の影響がより大きくなってきている。1円の円高で1億或いは企業によっては10億の減収要因となるという記事もある。
問題は、売上の減少にとどまらない。円高は売上の減少を引き起こすと同時に、企業経営者のリスク意識を高める効果を持つ。
経営者である以上、リスク管理は必要であり、リスクに対する意識を持つというのは大切なことである。
そして、将来の不安からくるリスクに対する意識は、どうしても将来への投資に影響を及ぼす。設備更新投資、新規開発投資、M&A・・・・と共に影響が出てくるのが人的投資である。
端的に現れてくるのが、毎度の採用の抑制、人件費の見直し等々である。
アメリカでは業績ダウンに伴いリストラも行うが、業績好調時にはそれに応じた見返りを支払う関係にあるが、日本企業はそうではない。業績改善策の一環として実施した採用の抑制、人件費の削減等は好調時には削減前までは回復しないのである。逆に、将来への備えという名目のもとで、継続的に人員や経費の抑制策がとられ人的投資の面からは縮小均衡に陥ってしまうことが多い。
企業の経営者の立場もわからなくもない。金融機関からはバランスシートの健全化を求められ、株主からは業績の拡大を求められる。このため経営者が短期的指向に陥りやすくなっているのも事実である。以前のような、高度成長時代の再来は期待すべくもなく、将来に不安を持ちながらの経営である。
しかし、業績が拡大してくると優秀な人材が必要となってくる。その時に必要な能力やスキルを持つ人材を市場から確保できれば問題はないが、それはかなり難しい話である。
特に、グローバル化に向けた人材の育成は、短期間で実現できる訳はなく、優秀な人材に若いうちから海外経験を積ませることで、一つずつベレルアップを図って行かねばならない。
やはり、若い人材に経験を積ませながら育成していくという方法が基本であり、それを補充する方法として中途採用という基本線は変わらない。
円高で短期的には企業業績が左右されることと、雇用面から長期的な視点で人材を育成することとは切り離して考えていかねばならない状況になっているのではないだろうか?
日本企業の『変化』を期待したい・・・。
10年上期ようやく企業の業績が上向いてきたと思っていたが、どうやらそう上手く行きそうにない雰囲気である。勿論10年上期ようやく企業の業績が上向いてきたと思っていたが、どうやらそう上手く行きそうにない雰囲気である。勿論、その要因は円高にある。日本企業の海外での売上比率が拡大するにつれて、円高の影響が大きくなってきた。1円の円高で1億或いは企業によっては10億の減収要因になるということである。
問題は、売上の減少にとどまらない。円高は売上の減少を引き起こすと同時に、企業経営者のリスク意識を異常に高める効果を持つ。経営者である以上、リスク管理は必要でありリスクに対する意識を持つのいうのは大切なことである。
しかし、将来への不安からくるリスクに対する意識は、どうしても将来への投資に影響を及ぼす。設備更新投資、新規開発投資、M&A・・・と共に影響が出てくるのが人的投資である。、その要因は円高にある。日本企業の海外での売上比率が拡大するにつれて、円高の影響が大きくなってきた。1円の円高で1億或いは企業によっては10億の減収要因になるということである。
問題は、売上の減少にとどまらない。円高は売上の減少を引き起こすと同時に、企業経営者のリスク意識を異常に高める効果を持つ。経営者である以上、リスク管理は必要でありリスクに対する意識を持つのいうのは大切なことである。
しかし、将来への不安からくるリスクに対する意識は、どうしても将来への投資に影響を及ぼす。設備更新投資、新規開発投資、M&A・・・と共に影響が出てくるのが人的投資である。