間違いなく「都内最強の立ち食いうどん屋」である。
お店の名前は「おにやんま」。
うどん屋とは想像もつかない屋号のお店だか、うどんとダシはかなりのレベルである。
五反田駅の近くにあり、食べログに紹介されていることは知っていたが、まだ、食べたことはなかった。今週になって「うどんが食べたいなぁ」と思い、初めて入ったのが8日の夜のことである。
お店の外観はこんな感じ。
中に入ると、立ち食いということで勿論、全てカウンター。
しかし、U字型のカウンターは、少ないながらも一杯で、お客が黙々とうどんを食べている。「この感じ、どこかで見たなぁ」と記憶を思い起こしてみたところ、そう、高松のうどん屋です。それも郊外にある民家でやっているようなうどん屋の光景でした。
まず、気にいったところは、この「客が黙々とうどんだけを食べていること」。
普通のお店で出くわす「トーキング・タイム」はありません。そうです、このうどん屋はうどんを食べるだけのうどん屋なのです。しゃべりたければ、他の店に行け、という雰囲気があります。
そこがまずは気に入りました。
東京にチェーン店を出している「はなまるうどん」もそれなりに美味いのですが、不必要な客同士のしゃべりがあり、落ち着いて、うどんを食べることができません。この店は単独で行くことをお勧めします。(その証拠に食券売り場に人が並んでいても、隣同士を希望する客だと中々場所が上手く空かないために、どんどん一人の客を優先して案内しています、それでいいんです。)
そのせいもあって、隣同士の会話なんて全くなし。皆、黙々とうどんを食べて、お店を出て行きます。
だから、外で並んでいても回転はとても良い^^
次にダシとうどんです。
こういうお店に入って、まず、初めに選ぶのは「ぶっかけうどん」です。ぶっかけうどんは、ダシは少な目でうどんそのもので勝負するうどんです。このお店でも注文したメニューは「温玉ぶっかけ」です。ダシの美味さもそうですが、うどんがしっかりとしています。ダシは限りなく透明です。関東のダシのように醤油で濁りきったダシではありません。主張もしませんが、それなりの存在感はあります。メインのうどんはというと、はなまるうどんの温玉がやや固めであるのに比べて、このお店のうどんの固さは何とも言えない感じ歯ごたえがあります。恐らく、これは、うどんを打ってから寝かせている時間が上手く管理されているからだと思います。はなまるうどんの悲しさはチェーン店であるがゆえに、何時うどんを打ったのかわからない位時間が経っていると思います。
それに比較して、おにやんまのうどんはスゴイの一言です。
最後が値段です。
このダシとうどんでこの値段。確かに、立ち食いではあるのですが、こんなにしっかりしたうどんをこの値段で...という位の値段です。同じ値段で立ち食いソバを食べるとしたら、とてもマズイそばを食べるはめになると思う位の値段です。
間違いなく「都内最強の立ち食いうどん屋」です。