三連休が終了した。
最近は三連休といっても、特に、決まった予定があった訳でもないので、異業種の勉強会に出席したり、スポーツクラブに行ったり、会社に行ったりということですぐに、時間は経ってしまった気がする。
最近は、異業種の勉強会に参加することが多い。勉強会といってもビジネスのネタではなく、読書会であったり、あるテーマに関してダイアローグを行うという類である。
しかし、この勉強会が、意外と思考力を高めてくれている。年齢を重ねると、どうしても過去の経験値や自分の考えのみで判断してしまうことが多いが、会への出席が思考の柔軟性や思考そのもののレベルを高めてくれている。
相手の意見を聞き、自分もそのテーマに関して意見を述べる。この単純なことが、いかに重要かというのを、最近、本当に感じる。会社にいる時も、それなりに会議等に出席はしていたが、それは思考を深めるというよりも、決まったことをトレースする会議であったり、既に結果がでていることを穿り返すような内容であったりと、本来の目的とは大きく異なっていた気がする。
先週の土曜日はその読書会。キーノートブックは、「日本中枢の崩壊」(古賀茂明著)。
丁度、前日の金曜日に、新任の枝野大臣より「辞職勧告」を受け、辞職することを決めたと報道されていた。まさに、タイミングが良いというか、その人物が書いた日本の官僚組織の弊害を暴露した本である。内容は、官僚組織の弊害とその官僚組織をどのように改革していくのか、持論を明確に述べていた点が非常に面白く、読み進むことができた本である。
勉強会では、この本の読後感を初めとして、いろいろな意見が出席者から述べられた。
このような勉強会で日本の官僚組織の改革ができる訳ではないが、一つの方向性ということで、官僚組織を上手く機能させるためには、人材を育成する仕組みを変えていかなければどうしようもない、という意見に集約された。官僚組織の手前の大学教育を変えるのではなく、もっと全体的な変革を起こす必要があるということである。それは家庭から小学校までのレベルまで遡る必要がある。
やはり、日本の教育は勤続疲労によって、機能不全に陥っているようだ。
今、自分が携わっているのは、企業内教育。しかし、企業内教育のみを見直したとしても、その前工程が不十分であれば、思ったように成果が出ないことになる。企業内教育の目標が人材育成・人材開発であるならば、はやり、その前工程に足を踏み入れるべきなのかも知れない。