球児「ロクな選手に育たない」若虎に喝!整理整頓しない2軍に... (デイリースポーツ) - Yahoo!ニュース</a>.
この藤川球児の言葉が目に止まった。
2軍選手が練習用に使用している鳴尾浜球場の用具室の整理整頓ができていないということが原因だそうだ。
この記事を見て、「さすが!藤川球児」と思った。どうしてそう思ったのか。それは整理整頓の持つ意味を理解していると感じたからである。
春になるとプロ野球と同じように企業にも新入社員が入社してくる。
新入社員は入社と同時に導入教育を受ける訳だが、その中にはマナー教育という時間が設けられており、当然、そのマナー教育の中で会社や仕事では整理整頓をするように教えられる。
でも、何故必要なのか教えている企業はあるだろうか?
「整理整頓をしなさい!」
「乱雑のままではダメ!」
という言葉ばかりで、肝心の整理整頓の意味や重要性を教えていないのではないだろうか。
最近は、マナー教育そのものを外部の専門会社に委託することが多いため、やり方や方法論は丁寧に教えてくれるが、その意味を教えてくれるマナー教育はほとんど行われていないのだろう。
では、何故、整理整頓が重要なのか。
会社に入ると、沢山の仕事が待ち受けている。大きな仕事、難しい仕事、華やかな仕事、評価される仕事・・・
新入社員にとっては、早く仕事で成果を出したい、評価されたい、大きな仕事がしたい、責任ある仕事に携わりたい、と思うはずである。当然である、自分もそうだったし、恐らく、入社した新入社員全員がそう思っている筈である。
でも会社には、大きな仕事という種類の仕事はないし、華やかな仕事という種類の仕事もない。あるのは小さく細かい仕事だけである。この小さな細かい仕事が積み重ねられて大きな仕事になっている、華やかな仕事に見えているだけである。
小さな仕事には「整理整頓」という仕事も入ってくるだろう。整理整頓は、その小さな仕事の中でも、更に初歩的な仕事に分類されるだろう。
小さな仕事だから・・・とか、誰でもできる仕事だから・・とかで、小さな仕事をないがしろにしたとすると、細かい点まで行き届いた仕事をすることができない。ましてや、小さな仕事の積み重ねである大きな仕事を達成することができるだろうか。
だから小さな仕事が重要なのであり、その入口としての整理整頓が大切なのである。
野球という分野は異なるが、藤川球児は、恐らくそういうこと憂いているのである。